Vol.7 「叫ぼう、福島。」

私は生まれも育ちも福島県福島市の、根っからの福島の人。
ナカヤマ.と名乗るイベントクリエーターです。

震災後、自分たちに出来ることをして福島を盛り上げたいという気持ちから、

福島にご当地アイドルを結成し運営していこうというプロジェクトを展開している人間です。

そんな職業柄、可能な限り様々なニュースから情報を吸収しようと考えていて、

常に携帯片手にうーうー唸りながら色んなニュースを見たりしているのが日常です。

 

そんな中、怒涛の1年も年の瀬を迎え
『紅白出場アーティスト発表』
の見出しを見つけてニュースを読みました。

そこに書いてあった猪苗代湖ズの名前。

福島に住んでいたら絶対に耳にする
『I LOVE YOU BABY 福島』のフレーズ。

そこで感じた複雑な感情。

嬉しいという気持ちがまず最初にあった事は間違いありません。

福島から全国に発信していかないといけない事はたくさんあるし、
何より著名なアーティストの方がこういった大きな場で、

震災復興のテーマソングとも言うべき楽曲を披露してくださる機会がある事が有り難いと感じました。

ただ、2011年が終わってしまうという事実に、

恐怖に近い感情を抱いている自分に気づいたのです。

『復興』という言葉は2011年に最も多く使われた言葉の一つだと思いますが、

それが2011年の流行語であってはならないと感じています。

大晦日。
今年を締め括る日に、福島の為の楽曲を披露してくださる有り難さの反面に、

東日本大震災が『2011年のこと=過去のこと』として捉えられてしまったらどうしようという気持ちがあったんです。

『明日から何かが始まるよ。素敵なことだよ。』

この歌詞に込められた想いの通り、

2012年が『素敵なこと』で埋め尽くされるような年であれたら――

そう願うばかりです。

『復興』って言葉は流行語なんかじゃないんです。

福島がもっと福島を愛さなければいけないと、そう思う毎日です。


震災後、『自分に出来ることってなんだろう?』
そう考えた方は多いと思います。

ありきたりですが、
1日1日を本気で生きる事に答えのヒントがあるのではないか、
そう考えながら毎日を過ごしています。

3月11日
地震の後に突然、吹雪ましたよね。
『やべー、日本沈没しちゃうわー』って思った人は私だけじゃないはず。

大きな自然災害の前には為す術など無いと痛感した瞬間でした。

私たちは平和な国で暮らしている為、

明日死ぬ事は無いと考えてる人が90%を越えているんじゃないかと個人的に思っています。

あの日、震災で亡くなった方や津波の被害に合った方々の多くも、

3月10日まではそう思っていたんじゃないかなと思うんです。

だけどあの震災が発生してしまいました。

長らく考えた末に
『自分が信じた道を進んでいくしか出来ない』
という答えに行き着きました。

残念ながら、
震災前の、ありふれた日々が広がる福島ではなくなってしまったかも知れませんが、
私たちは一人一人が自分の決めた道を進んでいくしかないのだと思っています。

絶えず、福島から発信していかなければいけないんだと思います。

福島の事を悪く言う人も見てきましたし、
福島の人が福島を諦めてしまっているような姿を見ることもありました。

しかしそれでも、福島は絶えず発信していかなければならないんです。

善悪の境界線を越えたところで、

これから人類が選んでいかなければいけない道を考えていかなければいけない。

その発信源は今、福島にあるのだと思います。

幸か不幸か
日本人は大人しい民族です。

それが美徳と呼べる文化なのです。

しかし、『大人しい』ことと『黙っている』こととは別です。

少なくとも福島は
『黙っている』べきではない。
『黙っている』ことは
『黙認』していることと同じだと思うのです。

立ち上がる力が無い程、福島が弱いとなんて思っていません。

だからこそ、福島から叫び続けなければならないことは山ほどあると、
そう思います。

震災があるまでは
『何にも無い街だ』と思っていました。

しかし、今はこの福島を『何とかしなきゃいけない』

『忘れられた街にしてはいけない』と感じています。

悲しく、苦しく、辛いことは日々ありますが、
それでも福島から叫び続ける意志を持ち続けていきたいと、そう思います。

だってここが自分たちの故郷なんだから。

大事なものは全部ここにあるんだから。

最後に、

私は今福島に住んでいますが、福島から避難した方のことを批難するようなことは絶対にありません。

同じ福島の人間として、その決断は尊重されるべきものであり、それぞれの事情があると考えています。

福島人である事を忘れなければ、いつまでだって、どこにいたって福島人だと思います。

いつかなんの心配も無く福島で笑顔で暮らす事が出来る日が来ることを、心から祈っています。

ここは皆の福島なんです。

だからこそ立ち上がっていかなければいけない。

福島は絶対に負けない。

↑公式ホームページ

 

ナカヤマ.さんの活動は、こちらの記事でも紹介されています。

http://atmc-tokyo.com/status_of_disaster_area/9825/

 

福島の若者の力強い活動を私たちも応援します!

 

 

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