Vol.15 「震災後のふくしまでの子育て」

未曾有の大震災から10ヶ月が過ぎました。
 
「まさかこんなはずじゃなかった・・・」
「生活が一変してしまった」
 
こんな風に思われている方たちはたくさんいらっしゃることでしょう。
 
私たち家族も例外ではありません。
 
私は福島県郡山市に在住で、夫、子供二人の4人家族です。
3.11の大震災以降、福島県では原発事故による
「放射能」という見えない敵に脅かされ続けています。
郡山市でも毎時1マイクロシーベルト前後を行ったり来たりの毎日です。
おかげで幼稚園に通うわが子たちも、外遊びが制限されてしまいました。
 
育ちざかり、遊びざかりの小さな子供たちにとって、
外で遊べない、というのは非常につらく苦しいものです。
いままでやったことのないオセロやカードゲームなどを買って、
室内で親子で触れ合って遊ぼうともしましたが、
毎日するにはいかんせん限界があり、親も、子供も、ストレスがたまります。
また、将来的にも、体力不足にならないか、
成長に影響が出ないかと不安がつきまといます。
 
そんな中、各団体、行政が、室内での遊戯施設を次々と開設してくださっています。
そのうちのひとつ、「ふくしまインドアパーク」に先日遊びに行ってきました。
 
郡山の商業施設「ザ・モール郡山店」の2階に昨年12月にオープンしたばかりで
、明るい店内にカラフルな遊具がたくさん置いてあり、
限られたスペースでも思いっきり体を動かして遊ぶことができます。
KIDSスペース、BABYスペース、知育スペースの3つに分かれており、
子供の年齢、興味に合わせてそれぞれのスペースを活用することができます。
対象年齢は生後6か月~6歳の未就学児。
スタッフの方も、幼稚園や保育園に勤務経験のある女性のかたが常駐していますので、
優しく声掛けしてくれたり、時には子供の相手をしてくれたり、
保護者も安心して見ていられます(パーク内は保護者同伴です)。
 
たまたま私たちが訪れた日はテレビの生中継(FCTのゴジてれCHU!)があった日で、
ご覧になった方も多いのではないでしょうか?
 
有料ではありますが(ビジター制 1回500円、互助会制 月500円)、
質の高いスタッフが常駐していることや、商業施設内であるので
お買い物のついでにちょっと・・・という利便性だったり、
子供のからだや頭を使うことをきちんと計算された遊具が置いてあること、
などを考えると納得がいくことかもしれません。
 
我が家の子供たちも久しぶりに身体を動かせることに喜びをかみしめながら、
汗をかきながら思いっきりはしゃいでいました。
ときにはハメをはずしすぎて、遊具から落っこちることもたびたび・・・
それでも子ども本来の「走りまわる」「のびのびと身体を動かす」ことができることに、
心から喜んでいるようでした。
 
 
これが、こども本来の姿なんですよね。
 
今、福島は大きく変わろうとしています。
行政が、企業が、NPO法人が、みんなが子供の未来について、真剣に考え始めています。
もちろん、ひとりひとりの親だって、いろんな知恵を出し合って、
子供たちを安全に、健やかに成長させるためにはどうしたらいいか、考え始めています。
我が家は実は転勤族で(福島在住10年目ではありますが)、
避難しようと思えばいつでも避難できる環境にあります。
 
でも今は、避難を選択することはしませんでした。
 
もちろん周囲からの反対はありました。
いまだに「なんでいるの?」「まだいるの?」と言われます。
 
それは少し長く住み続けた「ふくしま」という地を、
子供がここで産まれた「ふくしま」という地を、
「ずっと見ていたい」、という想いがあるからだけかもしれません。
 
これからも、放射能の下で様々な制限の中、
こどもを育てていかなくてはならないのですが、
この「ふくしま」での「子育て」を、みんなで助け合って、
協力しあって、知恵を出し合ってやっていけたら幸いだと思います。
 
ピンチはチャンス!
 
こどもの未来のために、この困難をみんなで考え合って乗り越えられたら嬉しいです。

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