Vol.21 「あれから1年が過ぎ、いま思うこと。」

「あれから1年」

あの日から1年が経った。

経験したことのない大地震。
恐怖にパニックになりながら、家族や友人・知人の無事に涙した日。

 

そして原発事故。

 

何も考えられず、とにかく避難した。
避難先の埼玉で、残ったみんなの事を思うと後ろめたく、

地元の為に働いたりボランティアにも行けない子持ちの身が情けなかった。

とにかく毎日泣いて、お酒に逃げていた。


結局は仕事再開にあたって、10日程の避難で帰って来てしまい、

それはそれで「子供の為に避難したはずなのに…」という

後悔のような疑問のようなものが残った。

県外の何人もの友達から心配のメール。

ありがたかったけれど、ある友達からの

「生活と子供の命を天秤にかけるの?」という内容に、追い詰められた。


持病あり&シングルマザーの私が親だったから…と自分を責め、

子供を養子に出そうかと思った事もあった。

そんな時にあった「LIVE福島」
たくさんのミュージシャンとたくさんのお客さんが、こんな福島に来てくれた!
そのことでどんなに励まされたかわからない。

 
そしてもうひとつ、「福島リアル」の存在を知った。
立場は違っても、同じように悩みと苦しみの中で、

それでも前を向こうと頑張っている人たち。
私も一緒に頑張りたいと思えた。

新年を迎え、あれから1年が過ぎ、今は思う。
私は避難できなかったんじゃない、福島で生きる事を選んだのだと。
ここは私の故郷であり、息子の故郷で、避難したたくさんの人たちの故郷だ。
誰かがここを守らないといけない、再生しないといけない。

 

みんなが安心して戻って来られるようにするのは、

福島に残る事を決めた私の使命だと思う。

迷い、苦しみ、悩んで泣いて…絶望しそうにもなったけれど、

それも前に進むための大切な時間だったのだろう。


今も何の心配もないわけではないけど、

ここが住めない土地になったとは思っていない。

知恵と力を出し合えば、ここで生活していくのは可能なことだ。


今日から福島のもうひとつの新年!
「あいらーびゅーべいびー、ふくしーまー♪」と元気に歌う息子が、

大人になってもその気持ちを持ち続けてくれるよう

私は笑顔で故郷を守っていこいうと思っている。

 

 

 

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