Vol.22 「ある郡山市民の3.11(その5)」

 

放射能を過度に恐れていた事から解放されたけど、

その後は福島県外から流れてくる心無いデマに苦しめられ続けて来た。

 

「福島市のある同じ高校で、二人が心筋梗塞で亡くなった」とか

「浪江町の汚染砕石が阿武隈川に捨てられた」とか、

現地に住む人間として首をかしげるものばかり…

 

そのデマを拡散しているのが知識人や著名人、

大企業の社長や政治家だったと知った時は、

日本人はこれほど放射線(放射能)に対して最低限の知識も、

安易にデマを垂れ流している事に罪悪感も無いのか?と絶望した事もあった。

 

市民団体も色々あって、農地・市街地の除染等を支援してくれる所もあれば、

○○菌など、科学的根拠もないものを勧めたりする怪しげな団体もあるし…

一概に信用出来なくなった。

 

また宮城岩手の被災財(震災がれき)を客観的なデータを無視し、

「放射能汚染されているがれきを受け入れることは日本の破滅」と

実際某政治家の支持者らしき人間にTwitterで言われたこともあった。

 

彼らは放射能(放射線)の基本的な性質・特徴やふくいちから

宮城・岩手の被災地がどのぐらい離れているのか?

現地の地理も実情も調べもしないし、

自分たちが出すゴミが全く有害な化学物質も放射性物質も無い

クリーンなゴミであると思っている(思い込んでいる)

 

また、ごく一部のマスコミの放射能への不安と絶望を煽る記事・番組にも

何度も怒りを感じた。

特に許せないと思ったのが、
某週刊誌の「自主避難者の子どもに甲状腺ガン」の記事。

実際の甲状腺の検査結果は全て「良性」だったにも関わらず…

しかも、自主避難者された方々の意志を無視して勝手に公表されて…

 

また、日本の脱原発運動は至極当然の流れだと思う。

福島であれだけの事故が起きて、

今もなお放射能で苦しめられている方々がいるのだから、

殆どの福島県民は脱原発を支持するし、自分も同じ考えです。

 

でも、今年の3月11日に自分の住む郡山市で行われた脱原発デモは、

政党や組合等の組織を総動員して2万人近くの人間を集め【わざわざ】乗り込んで来た。

 

福島県内でも様々な考えを持つ人間が沢山いるし、

デモをやるなとも言わない。

でも、3月11日【だけ】は地震と津波で亡くなった人を偲ぶ事が出来ないのか?と思う。会津にだって中通りにだって浜通りに知り合い・親戚がいる人間だって沢山いるんだよ…

郡山市でも1人の方が建物の倒壊により亡くなっているし。

 

そして彼らに本気で脱原発を実現する意思があるのかどうかも正直疑問です。

原発を全部止めても電力は足りるとか言ってる方々がおられますが、

それは火力発電所がフル稼働をしたり、

各企業・家庭が必死で節電しているからなんとかなっているだけで、

実際の電力配給は綱渡りなんですよ。

各電力会社の電気予報見ればわかるでしょ、そんな事ぐらい…

 

本当は日本国民全体でこれからのエネルギーをどうするのか?

原子力に依存しない社会を作るにはどうしたらいいのか?

考えなきゃいけない「ハズ」なのに…

 

デモで騒いでいる方々はただ「チェルノブイリでは~」とか

「(子供たちの為に)原発をなくせ」だけ連呼するに飽き足らず、

あたかも福島県民に健康被害があって欲しいと願う言動も

一部の脱・反原発を主張する人間の口から聞かれるし…

 

放射能の実害以上に福島を、岩手・宮城・北関東の被災地に住む人間を

どれだけ傷つけ、苦しめているのか…お前らにわかるか?この気持ちを?

 

国や東電にこの福島を滅茶苦茶にされた事は絶対に許せない。

でも、被災地を・福島を侮辱する人間、

それが脱・反原発を主張する人間であれ不安を煽るだけのマスコミであれ

絶対に許せない。

 

だから、これからも福島に、被災地に住む人間として

現地のリアルな声を上げていきたいと思う。

 

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